主題歌というもの( #yamato2199 )2013年07月14日

ひと月以上何も書かないのもどうかなーと考えて、最近思うことを。

7/21から宇宙戦艦ヤマト2199のOPが変わるというので、twitterのヤマトクラスタが大荒れになっています。
「ヤマトはあの曲でこそヤマトだろ」「大人の事情ですか」とかそんな感じ。
「ヤマト2やヤマトIIIですら変えなかったのにいまさら変えるのか」とかも。

でも、個人的には聖典化しちゃうのはどうかと考えるのです。2199シリーズ(?)の後、
「ヤマト2050くらい」を見据えたら主題歌を変える実験はやっといたほうがいいと思うのですよ。
まあメインコンテンツがBD/DVDであるからこそできる贅沢ですけどね。
# ...とtwitterでは書いたのですけど、2050あたりに「地上波TV放送」って残ってるのか、
# 実はそっちのほうが心配だったり。なにより2199がそういう「TVはオマケ」の作りだからなあ。

まあこういうのさらっと書けちゃうのは私がこっち方面に転んだのが80'sで、その頃の作品は
主題歌変わるのわりと当たり前な風潮があったんで言えるのかもしれないですけどね。
たとえば「タッチ」も名曲で、カラオケではヤマト以上に歌われてるわけですけど、
あれ作品全体の1/4でしか使われてないんですよ。そっから選別されて不朽の名作になったわけで、
やっぱり競走は必要だと感じるのですね。
# もっとも「ハイスクール!奇面組」くらい露骨だと、当時から「秋元康は商魂たくましいなあ」
# とか思いながら見てたわけですがw

まあこういうこと書いててなんですけど、主題歌は重要だというのは自分なりにわかってるつもりです。

「魔法の天使クリィミーマミ」(今年30周年ですね)のちょうど真ん中に、「バイバイ・ミラクル」という
神回があります。いま冷静に考えると4クールになっちゃったんでガジェット換えるための「大人の事情」も
若干入ってる気はしなくはないわけですけど、まあそれはおいといて。

これが主題歌(マミはアイドルだから自分で歌うわけですが)の歌詞をものすごく生かしてる話なのですね。
「ああ、この主題歌(デリケートに好きして)、こういう意味だったんだ」って。

振り返って、ヤマトはどうか。曲かっこいい、歌かっこいい、歌詞わかりやすい。...わかりやすい?
いや阿久悠さん責めるわけじゃないですよ。当時の「テレビまんが」でややこしい歌詞つけて
子供がついてけなかったら本末転倒です。上記の「タッチ」だって意味はともかくタイトル連呼です。
でもヤマト2やヤマトIIIで使う歌詞じゃないでしょう。2199はその製作過程を考えるとすぐに2やIIIは
作れないわけですが、そうしたらなおさら変える最後のチャンスは今しかないと私は考えるのです。
私はDVD/BDのOPこそ郷愁を商売にする「大人の事情」なんじゃないかと愚考するのですが。
だって(不謹慎かもだけど)「ヤマト2050くらい」にはたぶんささきいさおさんいませんよ?

じゃあ阿久悠さんによるヤマトの「説明」じゃない「主題」って何か。「真赤なスカーフ」ですよ。
あの歌、一切「ヤマト」という歌詞出てきません。でもどうしようもなくヤマトじゃないですか。
2199では古代がしょっちゅうハーモニカで吹いてますし、7話では2番が流れました。
でもあの詞が聴けるのがDVD/BDの第3章だけってのはもったいないです。あれこそヤマトなのに。